ふらんけんの日記

浜松っ子ご自慢のランドマークといえば
もちろん駅前のアクトタワーですよね。
完成は1994（平成6年）高さが212ｍ
この日記書いている段階で静岡県一
高い建物とのことです。建設当初は
東海三県にもこの高さを超える物なく
名古屋駅前タカシマヤツインタワーの
建設を即す遠因となったとも聞きます。

もう建造から20年が経ちすっかり街の
シンボルとして馴染んでいます。
惜しむらくは駅前再開発事業が着々と
進むなか市街地空洞化の波も少しずつ
迫ってきていたのですが。

比較的地理に敏いので道に迷う事は
ないのですが、タワーの影が見える
意外な方向に”あ、こっちが街の方か”
などと感心する事こともありますね。


私が子供のころの浜松のランドマークと
言えばもう間違いなく東京セロファンの
煙突でした。場所は早出町になります。

高さ110ｍアクトの半分しかありません
ただ、当時は高層階の建造物もまだなく
煙突や鉄塔の類でもこれほどの規模の
ものは他にもありません。したがって
浜北市の南部からでも大変よく見え、
自分の通っていた小学校の３階にでも
登ればすぐ発見することができました。

場所が早出町となると街中とはちょいと
はずれ、サゴーや松菱はこっちかいなと
いささか察しにくいのではありますが
当時は威厳のあった浜松の空気を感じる
象徴でありました。

なんでも煙突とはいうものの生産に伴う
環境に影響のある物質を排出する為の
物らしく、たしかに煙が出ているのは
見たことがなかったです。




断捨離中、上の組写真が出てきました。
小学生の頃カメラを携えて自転車こぎ
見に行ったときの事だと思います。

工場の周囲は高い塀で覆われてますが
直近の出入りの開口部からその全貌を
仰ぐ事ができました。まあとてつもない
大きさで周囲を圧倒する威圧感を感じた
ものです。

ハーフ正位(縦)にして撮っても
３枚になってしまってます。



東京セロファンについて調べたところ
戦前起業の東京セロファン紙（株）が
早出で操業してた工場を買収したのが
昭和１１年で結構歴史があります。
煙突の建設が１９７３年（昭和48年）
早出の工場の閉鎖に伴い1998年
（平成10年）にその役目を終え解体。

４年程アクトタワーと共存していたと
いうことになりますね。

早出工場は閉鎖しましたが現在は
吸収合併を重ねて三井化学東セロ
（株）変わり全国規模の企業となって
盛業中です。浜北区に蒸着フィルムの
生産工場があります。

工場跡地は宅地と商業地に変わり
以前の面影は殆どなくなりました。



この写真いろいろ処分する中で発見、
永く浜松のランドマークとして君臨
多くの市民に知られていたはずが
あまりネットで情報上がっておらず
忘れ去られちゃう前に備忘録にでも
なればと今回記事にしてみました。


煙突のあった場所



船越バイパス1本西側並行する
早出のタクシー道路の東沿い
現ハードストックという
プロ工具屋さんの辺の筈。

■参考リンク

三井化学東セロ株式会社HP
企業沿革ページ
→ こちら

kurohigesum2さんのブログ記事
この煙突の詳細で判りやすい解説
こんな文章書きたいです。
→ こちら


N-JASさんのHP記事から
ネットで唯一写真が見られました。
定点観測による煙突解体の
Gifアニメが素晴らしいです。
→ こちら



さて断捨離のほうも終盤に
差し掛かってきました。

再び記事の更新おやすみ
させて頂こうと思います。

自分自身の物事片付けて
こちらに戻ってこれたら
イイなあと考えています。